小学校のプログラミング教育では、指導できる人材の確保や、継続的に学べる教材の準備が課題になることがあります。
合同会社タテプロでは、実際に小学校の授業に外部講師として参加する中で、こうした難しさを感じました。
この記事では、授業への参加を通じて見えてきた課題と、
無料プログラミング教材「Blockly Games 2(ブロックリーゲーム2)」を活用した教育支援への取り組みをご紹介します。
2026年2月、立科町の教育委員会からご連絡をいただきました。
その後、2026年6月から小学校のプログラミング授業にボランティアの外部講師として参加しています。
授業は6月・9月・11月の計3回で、各回「総合的な学習の時間」の2コマを使用します。
2026年10月現在、6月と9月の授業を実施し、11月にも参加する予定です。
小学校のプログラミング教育で感じた課題

教えたい気持ちはあっても、指導者の確保が難しい
今回お声がけいただいた小学校では、プログラミング教育に取り組みたいという要望がある一方、指導できる人材の確保が課題となっていました。
そのため、今年度から外部講師に依頼して授業を実施する形になったそうです。
先生方は日々の授業や校務を担っています。
その中でプログラミングの専門知識を身につけ、新しい教材を調べて準備するための時間を確保するのは、決して簡単ではないと感じました。
単発の体験から、体系的な学習につなげる難しさ
もう一つ感じたのが、プログラミング教育を体系立てて進めることの難しさです。
プログラミングは一度体験すれば身につくものではありません。
命令を順番に実行する「順次処理」から始め、繰り返しや条件分岐などの考え方を少しずつ理解し、実際に試しながら学んでいく必要があります。
今回の授業も年間3回、各回2コマという限られた時間です。
授業の中で楽しく体験することに加え、その学びを次の活動につなげるにはどうすればよいか。
外部講師として関わる中で、改めて考えるようになりました。
もちろん、学校ごとに授業体制や取り組みは異なります。
今回の経験だけで全国の状況を断定することはできませんが、現場の先生方が使いやすい教材を増やすことで、少しでも力になりたいと考えています。
無料プログラミング教材「Blockly Games 2」を公開
タテプロでは、Googleが公開しているオープンソースのプログラミング学習教材「Blockly Games」をベースに、独自の改良を加えた「Blockly Games 2(ブロックリーゲーム2)」を無料で公開しています。
Blockly Gamesは、ブロックを組み合わせてプログラムを作り、ゲームの問題を解きながら基本的な考え方を学べる教材です。
初めから難しいプログラミング言語の文法を覚える必要がなく、初めて学ぶ子どもたちにも取り組みやすい形式です。
迷路・鳥・タートルなどを通じて段階的に学べる
Blockly Games 2では、迷路で順次処理・繰り返し・条件分岐を学び、鳥では条件を使った判断、タートルでは図形を描きながら角度や繰り返しなどに取り組めます。
問題を解きながら、一歩ずつ考え方を積み重ねられるようにしています。
教材は無料で、アカウント登録やソフトのインストールも不要です。
インターネットにつながるパソコンやタブレットの対応ブラウザから利用できます。
学校の授業で使いたい先生方へ
学校・教室向けの案内ページでは、教材の内容や必要な環境に加え、45分授業の進め方や無料の教師用スターターガイドを紹介しています。
授業での利用を検討している方は、こちらもご覧ください。
学校・教室でBlockly Games 2を使う|授業案・無料ガイドはこちら →
全国の学校でも使われているのかもしれない
Blockly Games 2の公開後、Webサイトのアクセス状況を確認していると、
複数の都市から短時間に多数のアクセスが集中し、30分ほどで急減することがありました。
アクセスデータだけでは利用者や目的までは分かりません。
それでも、授業時間のようなまとまった時間に教材を使っていただいているのかもしれない、と想像するようになりました。
もし学校で使っていただいているのなら、とても嬉しいことです。
同時に、私たちが関わった小学校以外にも、授業で使いやすい教材や指導方法を必要としている先生方がいるのではないかと考えました。
プログラミングを教えたい先生と、学びたい子どもたち。その両方を支援できる教材をつくれないだろうか。
これが、現在の取り組みを進める大きな動機になっています。
企業と協力して、無料で学べる教材を充実させたい

現在、タテプロではBlockly Games 2をさらに発展させるため、企業と協力して教材を開発する仕組みを検討しています。
構想しているのは、企業に教材開発を支援していただき、その協賛をもとに新しい学習コンテンツを追加していく形です。
学校や子どもたちは、教材を引き続き無料で利用できます。
協賛企業には、教育支援の取り組みとともに企業名や事業内容を知っていただく機会を設けることを考えています。
ただし、学校教育で利用する教材だからこそ、宣伝が学習の妨げにならないことを大切にしたいと思っています。
企業にとっても協力する意義があり、学校にとっても安心して使える仕組みを目指して、教育関係者の意見を伺いながら検討を続けています。
現時点では企業協賛の仕組みは構想・検討段階であり、確定した制度ではありません。
子どもたちが、どこでもプログラミングを学べるように
プログラミング教育は、将来プログラマーになる子どもだけのためのものではありません。
物事を順序立てて考え、試行錯誤しながら問題を解決する力を育む機会にもなると考えています。
学ぶ機会が、地域や学校の指導体制によって大きく左右されてしまうのであれば、その差を少しでも埋めるお手伝いができればと思います。
私たちの取り組みはまだ始まったばかりですが、無料教材の内容と、先生方が授業で利用しやすい仕組みを少しずつ充実させていきます。
学校の先生方の負担を減らし、子どもたちが楽しく学べる環境をつくる。
そんな目標に向けて、これからも活動を続けていきます。
教材の利用・教育支援に関するお問い合わせ
合同会社タテプロでは、プログラミング教材の開発や学校教育への支援に取り組んでいます。
学校・教室での利用方法、教材に関するご意見、企業協賛に関するご相談をお待ちしています。
学校・教室での利用についてはBlockly Games 2のご利用相談窓口から、その他のご相談はタテプロのお問い合わせページからご連絡ください。

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