期末から2か月以内に確定申告の提出が必要。
法人2期目に入り、勉強がてら法人の確定申告を自力でやってみよう、ということでまとめます。
- 提出書類の洗い出し
- 出せるだけ書類を出してみる
- 提出書類なぜ必要?→法人の確定申告書作成に使用
- 法人税申告書のフォーマットを入手する
- e-tax(ダウンロード版)で申告書を書く
- 別表2(同族会社等の判定に関する明細書)の記載
- 別表5(2)租税公課の納付状況等に関する明細書の記載
- 別表11 貸倒引当金の損金算入 の記載
- 別表15 交際費等の損金算入に関する明細書 の記載
- 別表16 減価償却資産 の記載
- 別表6(1) 所得税額の控除に関する明細書 の記載
- 別表5(2)に戻ってきた
- 別表5(1) 利益積立金額及び資本金等の額の計算に関する明細書 の記載
- 別表4 所得の金額の計算に関する明細書 の記載
- 別表14(2) 寄付金の損金算入に関する明細書 の記載
- 別表7(1) 欠損金又は災害損失金の損金算入等に関する明細書 の記載
- 勘定科目内訳明細書はe-taxで作成できる
- 別表4をまた書く
- 別表1 & 次葉1で法人税と地方法人税の計算
- 別表5(2)を完成させる。
- 第6号様式、第20号様式を記載する
- 別表4を仕上げる
- 適用額明細書の記載
- さて、どこに何をどうやって出せば良いのでしょ
- 法人事業概況説明書 の記載
- 決算書類をe-taxに追加する
- e-taxで送信しよう
- 税金関係
- 忘備録
提出書類の洗い出し
マネーフォワードクラウドを使用しているので、下記公式ページを参考にさせていただきました。
法人決算を自分で(税理士なしで)やる手順を簡単に紹介!これを見るに、必要なのは、
- 総勘定元帳
- 請求書
- 決算報告書(9つ)
- 貸借対照表
- 損益決算書
- 社員資本変動計算書(合同会社の場合、㈱の場合は”株主資本等変動計算書”で違う)
- 個別注記表
- 法人税申告書
- 法人事業概況説明書
- 消費税申告書
- 地方税申告書
- 勘定科目明細書類
どんどん揃えていきましょう。
出せるだけ書類を出してみる
マネフォクラウド会計の”決算・申告”タブに「決算書」の項目があり、そこから色々出力できるとのこと。
「決算書」画面の使い方貸借対照表・損益計算書・販管費内訳書・株主資本等変動計算書・個別注記表
が取得できる、これはありがたい。提出書類の①~④が揃うことに。
提出書類なぜ必要?→法人の確定申告書作成に使用
上記提出書類はつまるところ、法人の確定申告書を記載するのに必要になります。
法人の確定申告書ができると法人税額が算出されて、法人税額をもとに法人住民税と法人県民税が計算されて納税する、という流れになります、たぶん。(ここまで書いてる時点の理解)。
法人税申告書のフォーマットを入手する
法人税申告書は別表1~20で構成されています。
下記国税庁のページの「申請書様式・記載要領」から該当年度のページをクリック。
あれ、これPDFしかないな…これ印刷して手書きより、e-taxの方がよさそうか。
(e-taxってWEB版とダウンロード版でできることが違って、マンドクセ(‘A`)ってなるよね)
e-tax(ダウンロード版)で申告書を書く
法人税申告書の記入は、WEB版不可。ダウンロード版のe-taxじゃないとできないっぽいです(早速てこずる)。
帳票のインストール

まずはe-taxで帳票一式を入手します。
e-taxソフトを開くと追加インストールするかポップアップが出るので、「追加インストール」をクリック。
“申告” → “法人税・地方法人税” → 該当年度
を選択して、インストール。

インストールできると、
左のタブの“作成”→”申告・申請等”→”新規作成”
からポップアップ表示され、左図のように
法人税が選択できるようになっています。
これで準備OK!書いていきましょ!
マネフォに自分で法人確定申告 書き方丸わかりガイドがあったので、それを見て進めていきます。
別表2(同族会社等の判定に関する明細書)の記載
会社が同族(=代表社員およびその家族)であるかを調べるもののようです。
合同会社は基本、同族会社になるかと思いますが、誰かから50%以上出資されている、または全社員中50%以上が同族でない場合は、同族にならない。
あと、特定同族会社か記載しますが、これは出資金が1億円以上、または清算中のどちらかにあてはまる場合のようです。
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/hojin/tebiki2022/pdf/02-02.pdf
別表5(2)租税公課の納付状況等に関する明細書の記載
法人県民税・法人町民税がいくらか書くようです。
お、ちょっとまってください。ジャパンネクス様の記事で素晴らしい記載がありました。
別表の内容と、やる順序が書かれています!
別表5(2)の書き方を初心者にわかりやすく国税OB税理士が解説
| 順番 | 別表 | 別表名称 |
|---|---|---|
| 1 | 別表2 | 同族会社等の判定に関する明細書 |
| 2 | 別表11⑴ | 個別評価金銭債権に係る貸倒引当金の損金算入に関する明細書 |
| 3 | 別表11(1-2) | 一括評価金銭債権に係る貸倒引当金の損金算入に関する明細書 |
| 4 | 別表15 | 交際費等の損金算入に関する明細書 |
| 5 | 別表16⑴ | 旧定額法又は定額法による減価償却資産の償却額の計算に関する明細書 |
| 6 | 別表16⑵ | 旧定率法又は定率法による減価償却資産の償却額の計算に関する明細書 |
| 7 | 別表16⑹ | 繰延資産の償却額の計算に関する明細書 |
| 8 | 別表16⑺ | 少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例に関する明細書 |
| 9 | 別表16⑻ | 一括償却資産の損金算入に関する明細書 |
| 10 | 別表6⑴ | 所得税額の控除に関する明細書 |
| 11 | 別表5⑵① | 租税公課の納付状況等に関する明細書 |
| 12 | 別表5⑴① | 利益積立金額及び資本金等の額の計算に関する明細書 |
| 13 | 別表4① | 所得の金額の計算に関する明細書 |
| 14 | 別表14⑵ | 寄附金の損金算入に関する明細書 |
| 15 | 別表7⑴※1 | 欠損金又は災害損失金の損金算入に関する明細書 |
| 16 | 別表4② | 前述のとおり |
| 17 | 別表7⑴※2 | 前述のとおり |
| 18 | 別表1次葉 | 各事業年度の所得に係る申告書-内国法人の分(次葉) |
| 19 | 別表1 | 各事業年度の所得に係る申告書-内国法人の分 |
| 20 | 別表5⑵② | 前述のとおり |
| 21 | 別表5⑴② | 前述のとおり |
| 21-1 | 第6号様式 | 必要(確定申告処理とは別) |
| 21-2 | 第20号様式 | 必要(確定申告処理とは別) |
| 22 | 別表4③ | 前述のとおり |
| 23 | 適用額明細書 | 適用額明細書 |
まずは、その他欄(上記URLを参考に追記しています)。
源泉所得税、給料が88000円/月未満なら0。源泉徴収税額表(国税庁)
あ、ちょっとまってください。5(2)は他書類の完成を待って対応する必要があるので、いったん保留します。
別表11 貸倒引当金の損金算入 の記載
売掛金とか貸付金とか将来的に回収できない(=貸し倒れる)可能性がある債権について、見積損失額を計上する必要があります。
弊社はちょうど売掛金がなく貸し倒れるものがないので、別表11は不要と判断して次すすみます。
あ、と思ったけど、会社設立月の社会保険料の個人支払い分を会社で立て替えているので、11(1-2)を…あ、違う。
No.5500 一括評価金銭債権に係る貸倒引当金の対象となる金銭債権の範囲
これを見ると、以下の場合は”一括評価金銭債権に当たらないもの“とされている。
4 前払給料、概算払旅費、前渡交際費等のように将来精算される費用の前払として、一時的に仮払金、立替金等として経理されている金額
別表11は不要かな、よし、次。
別表15 交際費等の損金算入に関する明細書 の記載
法人では交際費は損金として計上されないようで、別表15による申告によって損金にできるとのこと。
800万円まで、とかよく聞くやつ。
うちは、得意先への贈答品が1つあったので、それを書いて提出することにします。
別表16 減価償却資産 の記載
ないので、飛ばします。
別表6(1) 所得税額の控除に関する明細書 の記載
課税所得から法人税が計算されますが、それに対して控除がかかるのが所得税額控除。
納税する法人税額 = (課税所得 * 税率) – 所得税額控除
です。()内が法人税額となりますね。
銀行の受取利息で源泉所得が差し引かれて振り込まれていれば、要対応です。
利息に対して、15.315%で差し引かれているはずなので、会計ソフト等見ながらやってみて、あってなければ何かおかしいです。
参考)別表6(1)とは?書き方まで0から元国税職員がわかりやすく解説
別表5(2)に戻ってきた
別表5(2)の”その他”-“損金算入のもの”、の22に、さっき別表6(1)で計算した源泉所得税を入れる。
損金経理(=租税公課で仕訳)していたら、”損金経理による納付”に同額入れて未納税額は0になる、と。
あと、融資受けるときに発行した印紙税も入れときます。
消費税も本来入りますが、設立1期目で免税事業者となるので記載不要(とChatGPTが言ってたので鵜呑みにする←だいじょぶか💦)。
よし、ほかの別表を書いたら、また戻ってくるので、いったん次行きます。
自分用ピン留め:↓次なにするかこれ見て(設立1期目赤字)
この時点で1回目が終わってるから、次は2回目を見るんだよ!
【ケース2】1回目の別表5(2)の法人税、道府県民税、市町村民税、事業税の書き方
別表5(1) 利益積立金額及び資本金等の額の計算に関する明細書 の記載
こちらが詳しい(ジャパンネクス様、ありがとうございます!めちゃくちゃ助かります!!)
別表5(1)の書き方を初心者にわかりやすく国税OB税理士が解説
現時点ではⅡの資本金を書くだけ。また戻ります。
(ChatGPTにうそつかれ、1時間無駄にした,,,(#^ω^)ピキピキ)
別表4 所得の金額の計算に関する明細書 の記載
例によって、ジャパンネクス様の記事を参照。
別表4とは?から書き方まで税理士が0から解説|誰でもわかるパズル式
ん-、これは今の時点でほとんど書けないのでは?次いきます。
別表14(2) 寄付金の損金算入に関する明細書 の記載
国税庁のページを参照。
商工会の祭りで寄付しろ、って言われて1000円寄付しちゃったんだよなあ…。
ん-けどこれ国とか特定団体にしか対応していないようで不要のようだ、パス。次。
別表7(1) 欠損金又は災害損失金の損金算入等に関する明細書 の記載
別表7(1)の書き方を元国税調査官が0から解説!多数の記載例で納得
赤字がある、または今期黒字だけど、前期の赤字と相殺する場合に記載する
おk、次!これはすぐできた!
勘定科目内訳明細書はe-taxで作成できる
別表4記載にあたり、”役員報酬手当等及び人件費の内訳書”が必要になりますが、e-taxソフトで作成できます。
マネフォクラウド会計の決算・申告→販管費内訳書にあるのかと思ったら、違った。
別表4をまた書く
勘定科目内訳明細書(役員報酬手当等及び人件費の内訳書)を参考に別表4を埋めていく。
と言っても、役員報酬手当等及び人件費の内訳書に給与以外になければ何も別表4に書かないんだけど。
別表6(1)で源泉所得税控除作ってたので、それを転記(口座受取利息から差し引かれてた分)。
別表1 & 次葉1で法人税と地方法人税の計算
別表5(2)を完成させる。
別表1で所得税ができたので、別表5(2)で法人税計算していきます!
できたら、マネフォ会計に貸方 法人税等、借り方 未払い法人税等として決算整理仕訳✅して仕訳登録する!
第6号様式、第20号様式を記載する
こちら参考に記載していきます。
県からは第6号様式しか同封されてこなかったが、どうも別表がたくさんある。
中でも、「欠損金額等及び災害損失欠損金額の控除明細書」は控除する場合に提出ということだけど、
設立1期目で欠損金が出た場合はどうするんだ?とりあえず書かず、県税事務所にもっていったときに聞く。
別表4を仕上げる
未払い法人税等を仕訳に入れる(これまでの作業で既に入れてるけど)。
損益決算書が更新されるので、純利益(純損失)額を当期利益または登記欠損の額の値を更新する。
損金経理をした納税充当金に法人住民税(県民税・町民税)を入れる。
完成!
適用額明細書の記載
適用額明細書とは?書き方まで0から元国税職員がわかりやすく解説
赤字で何も特例措置を受けてない場合は不要とのことで、これは無し。
さて、どこに何をどうやって出せば良いのでしょ
まず、支払い関係で言うと、3つある
・法人税:国税局
・法人県民税:県税事務所
・法人町民税:役場
これに消費税があれば消費税も国税局に支払う。
e-taxで提出した確定申告書は国税が見れる。
確定申告書のe-tax提出にあたり、勘定科目内訳明細書と法人事業概況説明書が必要。
勘定科目内訳明細書は複数の内訳書で構成されていて、e-taxソフトから必要なものを選択して記載。
法人事業概況説明書 の記載
法人事業概況説明書とは?元国税調査官が0から書き方まで徹底解説
(常々お世話になっているジャパンネクス様の記事がなければ書けませんでした、感謝です!)
決算書類をe-taxに追加する
マネフォクラウド会計の決算書で「エクスポート」に”決算書 電子申告出力(XBRL(β)”とあるのでクリック。
zipファイルがダウンロードされるので、解凍しておきます。
e-taxソフトから”帳票追加”で財務諸表(XBRL2.1)を選択。
さっき解凍したフォルダにxbrlファイルがあるので選択すると、一式入るので作成完了をクリック。
これで財務諸表の追加はOK、マネフォいいね!
e-taxで送信しよう
マイナンバーカードで署名して、送信可能一覧から送信…できない!?

ん-、個人と法人は違うよねえ、そうだよねえ…
法人の確定申告をe-taxで送るには、電子証明書が必要なようですが
これお金かかるんかーい!
しかも専用ソフトをダウンロードして申請し、USB持って法務局に行く必要もあるの!?
e-taxがオススメです!とか送られてきた書類にあるからやったのに、なんでこんな…(#^ω^)ピキピキ
しょうがない、ここまできたらお金かかってもやるっきゃない。
eLTAXもそうだけどさあ、証明書発行にお金と時間かかるからやりたくない、って思ってる人多いと思いますよ。
無償にして利用者が増えると、国税の皆さんも私たちもwin-winになると思うんですけどねえ。
無償化頼みます、お願い><
まずはソフトのダウンロードから。
「商業登記電子認証ソフト」のダウンロード
なんだこのwindows98時代のような見た目のソフトは…。
さて、法務局に行くか…
— 翌日 —

おいー!!訪問したら、

鍵ペアファイル入れてると対応できません、申請ファイル1つだけにして再度提出してください
って。
よく見たら書いてたー゚(゚`ω´ ゚)゚
明日また行きます…
— 翌日 —
USBにSHINSEIファイルだけ入れて、あらためて法務局へ。40~50分かかるということで、仕事しながら待ちます。
無事に処理が終わったようで、シリアル番号が発番されました。
持ち帰って商業登記電子認証ソフトから打ち込み、電子証明書を受け取ります。
これで確定申告できそうです!(本当に40分かかった
e-taxソフトで電子証明書をつけて送信します!
が!
HUBH139Eエラー
送信したらメッセージボックスに「エラー情報あり」のメッセージが。

HUBH139E:納税者の方(本人)の電子証明書が登録されている電子証明書と異なるため、電子証明書を確認の上、再度送信してください。 なお、電子証明書の更新・変更をしている場合には、新しい電子証明書をe-Taxへ再登録する必要があります。 税理士等の方が代理送信される場合は、送信方法が正しいかを確認の上、再度送信してください。

な、なにをおっしゃっておられる…?
電子証明書はそのままでは使えず、利用者に紐づける処理が必要でした。

e-taxソフトのアプリ版で、
利用者情報登録▶電子証明書登録・更新
税務署情報を入れて、他ファイルから電子証明書を選択。
「指定した電子証明書のパスワードを入力してください」
と出るので、電子証明書の使用休止届出用暗証コードを入力します。
なぜ使用休止のパスワードなのか不明。
けどこれで問題なかったので、良いのでしょう(謎
利用者情報に電子証明書が紐づけられると、メッセージ「電子証明書の登録」が届きます。
電子証明書登録したら、確定申告書が自動送信された…?
電子証明書を登録して、ふたたび確定申告書を申請しようとしたけどできません。
署名可能ファイルにも渡せません、よく見ると作成ファイルに「送信完了」と出ています。

電子証明書を登録したら送信エラーになった確定申告書が自動で送信された???
ってことで法人の確定申告は終わりです、お疲れさまでしたー!
税金関係
法人住民税(第二十号様式)
町から封筒が送られてきます。
予め、法人の確定申告書 別表1を記載して法人税額を計算しておく必要があります。
法人県民税(第六号様式)
忘備録
法人の確定申告書の添付書類・綴じ方・提出の仕方・納付書の書き方

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