組み込みエンジニアになったことを実際どう思っているのか話します。
仕様書通りに動けばOK
組み込み開発は仕様書通りに製品を開発します。
逆に言えば仕様書通りに動けば、ソースコードがどれだけ汚かったとしても、それは正解なわけです。
個人事業主になって初めの頃、組み込み開発の個人事業は難しいと思って地域の企業のWeb制作をしてました。
あらかじめ自分でサーバーやドメインの契約をして、ホームページを作っていたので、受注したときはできると思っていましたが、現実は思った通りいきませんでした。
いつまでたってもサイトデザインが確定しないのです。
最初は問題なかった部分も何度か見返すうちに変更したくなったとか、上司に相談したらこの部分は変更希望があるとか。
デザインの問題は個人の感覚に依存するので、落としどころが難しかったです。
その点、組み込み開発は仕様書で定められた数字を達成することが正解だと明確に決まるので、やっていく上で作業に不安を感じることが少ないですね。
言語が変わらない
組み込み開発で使うプログラミング言語はほとんどCかC++です。
他の言語に比べて難しいとか分かりづらいと言われることがありますが、ちょっと考えてみましょう。
これだけ時間が経って新たな言語も多く生まれてきている中で、なぜ組み込み開発は何十年も前に作られたCやC++を使うのか。
それは組み込みのソフト開発に要求されるのは実行速度であり、CやC++を超える言語がないからです。
今時の言語は記述が簡単になった分、裏で回しているプロセスは複雑化していて、時間がかかってしまうんですよね。
また最近はRustが注目されているものの、まだそこまで流行しているわけではないですね。
(言語自体は悪くなさそうですが流行るのかな。。。?)
なので組み込みをやりたいからとCやC++を学んで損をするということはまずないでしょう。
長くやるほど重宝される
組み込みエンジニアは長くやるほど重宝される人材になる気がします。
というのも自分で設計しているといくつもの問題に直面していくことになります。たまにしか起こらないバグの解決に何日も費やしたり、自分でソースコードを書き始めた時はまともに動かすことすら難しいとか、とにかく困難の連続です。
ただこうした経験の積み重ねによってより高品質、そしてより短時間で設計ができることにつながることが期待されます。
そうしたことから早いうちから組み込みの業界に入っておくことは自分のキャリアを築くためにも重要なことだと思います。
まとめ
組込み開発は仕様書通りに動けば正解(感情に依存しない
CやC++をやっておけばとりあえず何か仕事はある
年数を重ねるほどに重宝される人材になる
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