2026年10月14日、マリンメッセ福岡で開催された「モノづくりフェア2026」を視察しました。
今回は、電子部品、製造・検査技術、産業向けIoTなどの展示を見学し、出展企業の皆さまと情報交換を行いました。組み込み機器の開発に携わる立場から、特に印象に残った点をご紹介します。
IoTは「つながる」だけでなく、現場に取り付けて使えることが大切
産業向けIoTの展示では、既存の製造設備にセンサーや通信機器を後付けする際の難しさについて、お話を伺いました。
もともとIoT化を想定していない設備では、センサーをどこに取り付けるか、電源や配線をどう確保するか、普段の作業を妨げずに運用できるかなど、現場ごとの条件を整理する必要があります。
タテプロでも、屋外センサーの開発で太陽光パネル周りの電源構築や設置機構を検討してきました。今回の視察を通じて、回路やプログラムを動かすことに加え、設置・運用まで見据えて開発する重要性を改めて感じました。
観察・検査の技術を、品質づくりにつなげる
デジタルマイクロスコープの展示では、電子基板や精密部品を拡大して観察する用途に加え、寸法測定などの機能について説明を受けました。
基板の実装状態や細かな部品を確認できることは、試作時の不具合調査だけでなく、製造や品質管理を考えるうえでも役立ちます。設計・試作・評価と生産現場をつなぐ視点で、検査機器の活用を考える機会になりました。
また、ARスマートグラスによる現場作業支援の展示も見学しました。作業者に必要な情報をどう伝えるかという点は、操作画面や手順書をつくる際にも通じるテーマだと感じます。
AIの活用も、お客様の具体的な課題から
AIを使って製品の良否を判定する検査システムについても、お話を伺いました。特に参考になったのは、類似する製品がある中でも、お客様からの具体的な要望をきっかけに開発につながったという点です。
どの技術を使うかに加えて、「何に困っているのか」「どの作業を改善したいのか」を明確にすることが、使われる製品づくりにつながります。
当社でも、お客様から提供されたAIモデルをマイコン上で動かすPoCや、学習操作・判定結果を表示するPCアプリの実装に取り組んでいます。技術ありきではなく、目的や現場の条件に合う形へ落とし込むことを大切にしていきます。
企業との対話から得られる、開発のヒント
電子部品の流通に関する展示や、組込みシステム技術協会(JASA)のブースでも情報交換を行いました。部品の調達や地域のものづくり、企業間の交流について、実際に活動されている方々から話を聞けたことも今回の収穫です。
製品開発には、設計・実装だけでなく、調達、生産、品質、運用など多くの工程が関わります。社外の方々との対話を通じて得た視点を、今後の開発やご提案に生かしていきます。
用途・仕様に合った開発を、必要な工程から
タテプロでは、お客様の用途・仕様に合わせた専用基板の設計・製作、ファームウェア、機器連携アプリ、仕様書・マニュアル作成などに対応しています。進行中の開発チームへのスポット参加も可能です。
「既存機器からデータを取りたい」「通信機能を追加したい」「設計や評価の手が足りない」など、まずは現在の課題をお聞かせください。
視察日:2026年10月14日
会場:マリンメッセ福岡
本記事は当日の視察・説明をもとに、当社の所感をまとめたものです。
イベントの開催情報:モノづくりフェア公式サイト

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