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【図で分かる!】メーカーでの組み込み開発がつまらなくなるまでの過程

組み込みエンジニアはつまらないと感じるまでに長い道のりがあるので話します 組み込み機器

組み込みエンジニアの仕事ってつまらないの?モノづくりなのに?

こうした悩みを解決します。

私もメーカーでいくつも製品開発に携わりまして、つまらないと言われるのは分かります。

けどそれはある程度やったからであって、どういうステップでつまらなくなっていくかこの記事で紹介しますよ。

姫野秀徳

組み込みエンジニアとしてメーカー勤務10年。
第二種電工事士、基本情報技術者、Code.org認定教師。
microbitを用いた電子工作&プログラミング教室を開校。
組み込み開発の実際を発信するyoutube活動も行う。

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つまらなくなるまでのロードマップ

下図のような流れでつまらなくなっていきます笑

製品開発を何度も行い、社内でのスキルが十分高い人にありがちなんですよね。

社内でのスキルが高い“人というのがポイントです。この後紹介していきます。

“つまらない”と”きつい”は違う

組み込みエンジニアは最初は不慣れであるがゆえにきついです、これはつまらないとはちょっと違いますね。

組み込みエンジニアがきついと言われるのはこの部分ですね。詳細はこちら↓

最初のきつい時期を乗り越えると楽しい毎日が待ってますよ!

楽しく感じる時期に一気にスキルアップ

組み込みエンジニアの仕事は、スキルが上がるほどできる事が増えて楽しくなります。

初めは何もわからない状態から業務に入るのできつい思いをすると思いますけど、あるところでブレイクスルーが起こるはずです。

今までよくわからなかったのが、突然急に理解できる瞬間があるんですね。

ここからスキルが成熟するまでが組み込みエンジニアのキャリアの中で一番楽しいところだと思います。

自分が開発に関わった製品がお客さんに使ってもらえるのも嬉しいし、ソースコードを理解して思った通りに動かせれば自分は何だって作れるんじゃないかって気持ちになります。

今までの製品で使いづらいなと思ったところを修正して皆に認めてもらえれば、自分としても嬉しいですよね。

こうして少しずつ一人前になっている感覚が身についてきます。

それがなぜつまらないとなるの?

このように感じたかもしれません。

そう、この時期は分からないのです、毎日がハッピーでやりがいに満ちていますから…。

開発がラクになるとつまらなくなるまで秒読み

開発がラクと感じるまでに数年間、組み込みエンジニアとして働いてきていることでしょう。

現場でソースコードを修正して、それを実機に組み込んで評価して、次の製品開発でもこれを何度か繰り返すうちに製品の仕様作成を任されてどんどんキャリアアップできます。

気の知れた会社の人たちと同じようなものを何度も作る、もう開発はラクになり、慣れっこです。

効率よく開発ができるようになってきて 会社の中ではだんだんと頼られる存在になるのがこの時ですね。

メーカーだとマイナーチェンジの開発ばかり…

メーカーは基本的に流用設計で新しいものを作ります。

すでに動いている製品は資産であり、 改良(=マイナーチェンジ)するだけでまた売れるので新規開発するよりも断然コスパがいいんですよね。

家電製品なんかまさにこれですよね。毎年新製品は出るんだけれども前のモデルと大して差がないですよね。

マイナーチェンジで何製品かやっているうちにだんだんと同じことばっかりやってる気がしてくる(というか実際にそう)んです。

問題はここからなんですね。

つまらない…私は作業員なのか…

新しい製品開発が始まって担当することが決まった時、

「あ、なんかめんどくさ…」

これがつまらないと感じる瞬間です。

ここからは初めて組み込みエンジニアとしてのキャリアがスタートしたときと違う精神修行的なきつさが待ってます。

ここまで出来るようになると、同じ作業の繰り返しになってしまうんですよね。

組み込みエンジニアの仕事がつまらないと感じるのは、こうした一連の開発の流れを何度も経験したエンジニアに限られます。

動く楽しさより、動かないストレスの方が勝ってしまうんですよね、正直言いますと。

自ら立ち上げた企画でなければ、せめてお客様やが見えていればモチベーション上がりますけど、それもないとなると、もはや作業感になってしまうのです。

大体つまらないなあと思ったぐらいで設計からリーダーにキャリアアップしてプログラムを書く機会は減ると思います。

ただリーダーはリーダーで別のストレスを抱えるので、 ずっと現場にいたいのであればいまのところ転職するしかないんですかね。

もし国内の組み込み転職や業務委託を探すなら人材紹介のテクフリは覚えといて損無しです。

【先人に学ぶ】つまらないと思った先輩たちがとった行動

長く同じようなものの開発をやってると、こういう風にしたいなと内に秘めてるエンジニアは多いです。

しかし会社都合によって挑戦する機会になかなか恵まれなかったりします。

それが長く続いた結果、先輩の皆さんは中国や韓国のメーカーに転職していきました。

一時期、大手家電メーカーの社員がごっそり中国企業に転職していったことがありましたよね。

あれは給料が上がるから転職したんじゃないです、何より魅力的なのは自分がやりたいことを実現させてくれる環境を提供してくれたことなんですよね。

中国企業からすれば儲けものですよね。 少しの投資で長年培ってきた技術力が手に入り、 自社ブランド品として日本メーカーと同等もしくはそれ以上の性能をもつ製品を流通させられるんですから。

以下は私の個人的なコメントになりますが、けどこれって長い目で見たら製品の需給バランスが崩れるので、できれば国内で転職して欲しいですよね、先輩たちに言うのも何ですけど。

国際特許の保護でもなければ、海外で同じことやるとただの技術流出になるだけです。

家電、自動車、医療、プラントなど…組み込みの仕事は産業の下支えなので、どこでだって通用するのに。

つまらなくなるまでとりあえず継続する

これから組み込み開発をやろうか悩んでいる方はぜひ組み込み業界に入ってきてほしいと思います。

つまらなくなるまでやってみる、その気持ちになった時にはすでに多くのことを学んでいて、どこでもやっていけるキャリアを積んでいるはずです。

組み込みエンジニアは地味で目立たないので、若い人には魅力的ではないかもしれません。

けど今後も無くなる業界ではないし、自分の作った製品をユーザーが喜んで使ってくれたのを見たときは何とも言えない嬉しい気持ちになります(これが心の浄化になる)。

もし長くやって、どうしてもつまらなくなっちゃったら転職!

もうこれしか言いようがないですね。

まとめ

・つまらないと感じるのは 業務内容がマンネリ化しているから
・作った製品を使うお客さんが見えてないから

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