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組み込みエンジニアはオワコンではないし、今後も無くならない理由

組み込みエンジニアはオワコンではない、今後も無くなりません 組み込み機器

組み込み業界ってもうオワコンなんですか?
IoT化が進むのに将来的にオワコン化するってことですか?

というこれから組み込みエンジニアを目指す人向けに、組み込み業界がオワコンと言われる理由を紹介します。

私は組み込み業界に12年いますが、組み込み業界はオワコンではないし今後もほぼ確実に残ると考えています。

この記事を読むと、組み込みエンジニアがオワコンと言われる理由が分かるようになりますよ。

立プロ

新卒でメーカーに入り、10年間組み込みの現場で設計を行う。
今は個人事業主として自作の組み込み機器開発や、エージェント様に紹介いただき業務委託を行っています。
C,C#,JavaScript, Vue, PHP, VBA, GAS, Kotlinなど、扱う言語が増えゆく日々。

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IoTにAIブームが乗って再加熱

今までのIoTといえば センサーでデータを取得してサーバーにあげて、ブラウザで時系列データとして可視化されるというものでした。

そしてネットワークに接続されたことで双方向の通信が可能になり、遠隔制御やファームウェアのアップデートなど、これまで人の手を介して時間もかけてやっていたことが簡単に実現できるようになりました。

そこに AWS や Azure などのクラウド技術が発達したことによって、自前のサーバを用意する必要がなくなりIoT化がより手軽になりました。

クラウドに大量のデータあげるのは負荷かかるので、中間サーバにデータ貯めてクラウドにあげるデータを取捨選択するエッジコンピューティングも流行ってきています。

技術的にはここら辺の対応が当面続くと思います。なので、この段階でもう組み込みエンジニアがオワコンとは言えない現状があるとお分かりいただけるかと思います。

こうした状況の中、さらに今 AI の進歩も重なって、マイコン側にAI実装するという流れもできています。

なので 組み込みエンジニアの仕事の範囲がとても大きくなってきていて、今までは マイコンにソフト 書くだけでよかったのが、 ネットワークの知識も必要になってきています。

組み込みエンジニアはオワコンと言われるのは外注のせい?

組み込み開発がオワコンと言われる理由の1つに、設計開発の外注化が流行ってきていることがあります。

外注化と言っても国内の下請けではなく、賃金の安い海外にオフショア開発として開発を丸投げするのです。

国内でやることと言えば開発するための仕様書作成と評価試験くらいです

オフショア開発って何?と言う方はこちら
ゼロからわかるオフショア開発入門

基板の外注化はすでに実現済み

電子部品の乗る基板は、中国とか東南アジアに指示書出すだけで現物が届く状況がすでに実現しています。

ベンチャーや電子工作を趣味にしている個人に人気で、回路ソフトで基板データ起こして数日後に中国から送られてくるなんてことをしています。

例えばEasyEDAは最近利用者が増えてきてますね。

指定した部品から選ぶ形でよければ、部品実装済み基板として受け取ることもできるんだから、すごいです!

ソフトの外注も時間の問題ではありますが、少しずつ増えてきている状況なのは間違いないです。

外注するのはベンチャー企業が多い

新しい製品を開発して販売を目指すベンチャーがオフショアを利用する傾向にあります。

設計ノウハウが無くても安い費用で海外に丸投げして自社製品を作ってもらえるので、販売するのに専念できるのが利点ですね。

メーカーは開発ノウハウがあるので、外注せず内部で開発を続けるでしょう。

メーカーは外注化にシフトすることはないの?

こう思った人もいるかもしれませんが、よほどのことがない限りメーカーは外注化しないはずです。

なぜなら、

  • ソースコードが流出すると模倣品が作られる
  • 外注先とトラブルが生じる

こうしたリスクを含むため、できる限り内製化を保ちます。

だから組み込みエンジニアはオワコンではないです!

ベンチャーばかり見ていると新たに組み込みエンジニアとして働くのはオワコンだよね、という話の流れになるかと思います。

メーカーでの仕事を知るにはこちらが参考になります↓
現場がわかる組込みソフトウェア開発

外注は課題が多い

オフショアで安く作ってもらえるなら、国内の組み込みエンジニア不要じゃん、と思われるかもしれませんが、現状はまだそこまで言いきれません。

なぜならオフショア開発はちゃんとしたところと組まないとトラブルになるからです。

・納期に間に合わない
・要求した性能が出ない
・コミュニケーションがうまく取れず、関係が悪化する

実際こうしたトラブルに発展しているケースは少なくないです。

特に国際規格に準拠させるのが難しい、静電気でだいたいハマるんです。

私も組込の現場が長いので色々経験しましたが、ある程度実務経験のある人がいないと高品質なものはできないです。

性能が出ず納期が遅延するくらいなら良いですが、最悪の場合、委託先がつぶれるなどして逃げられることもあるので、まだオフショア開発に乗り切れない企業もあります。

少しずつ増えていくとしても、まだまだ時間がかかるかなあという感じですね。

ベテラン組み込みエンジニアは英語勉強すれば引く手あまた!

上述の通り、オフショア開発はトラブルに巻き込まれやすいので現地の人たちと円滑にコミュニケーションが取れて組み込み知識のある人材は需要あります

現地で部長もしくは社長としての待遇となるので給料も跳ね上がります。

国内メーカーには、別会社としてオフショア開発拠点を設けて、開発を請け負っているところもあります。

現地とはZoomなどで都度ミーティングを行うことになりますが、それでもうまく進まないこともあるので、軌道修正しながら納期に間に合わせるのが仕事になります。

こうした状況から、外国語ができてソフトウェアの仕様書作れるくらいの知識ある組み込みエンジニアは需要が増えていくでしょう。

けど英語できないんだよなあ…英語のデータシートは問題ないんだけどね笑

という方もいるかもしれません。

そういう方にはスタディサプリEnglish ビジネス英語がオススメです。

現場で使える実践的な英語が身につきます。月額6000円くらいしますけど、最初の1週間は無料なので、無料期間中に使ってみて継続するか判断するとよいでしょう。

これを機にキャリアアップできると考えると、長い目で見てオトクだとは思います。

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まとめ

・IoT化で組み込みエンジニアの仕事は当面ある

・組み込み開発がオワコンと言われる理由は、外注が流行してきているから?

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