最近リモートワークが流行ってますけど、組み込みエンジニアはどうですか?
こうした悩みを解決します。
動画でも解説しています!
組み込みエンジニアでもリモートワーク可能!
組み込み開発といえば基板を作り、プログラムを書いて動作確認するというものでした。
それゆえ、リモートワークはできず客先常駐は当たり前。
しかし分かったのです…
この考えはもう古い!
今や組み込みエンジニアもリモートワーク可能です。
ただ注意点もあるので、そこら辺の話をします。
SoCに自社技術をのせてサービスを売る
SoC(System on a Chip)とは、さまざまな機能を搭載したマイコンボードのことで、有名なので言えばラズベリーパイやM5stackがあります。
別に販売しているモジュールなどを組み合わせることで機能を拡張できる点で優れていて、 まずは現物を用意したいというときに便利です。
自社の技術やアイデアを組み込んだSoCをサービスとしてお客様に提供するのです。
組み込みでフルリモートワークできるのは、こうしたSoC案件になります。
基板設計も含めた組込み案件はリモートワーク向きではない
いきなりで何ですが、実際にリモートワークで組み込みエンジニアの仕事をやってみて、継続的にリモートで取り組むのは難しいかな、と感じました。
組み込みエンジニアの仕事はプログラミングすることではあるものの、その先にあるハードウェアと組み合わせて動作がどうなるか検証する必要があります。
で、そのハードウェアの動作を確認するためには信号発生器とかオシロスコープとか何かしらの機器が必要になってきます。
リモートワークってだいたい自宅とかカフェでやりますよね。
そこに1台何百万円もするような機器を導入するのは現実的ではないです。しかも重いし、でかいし。
だから本格的に組み込み開発をやろうとすると、周辺機器を揃える必要が出てくるのでリモートワークは難しいです。
【実体験】フルリモートの業務内容
リモートワークで取り組んだのは、製品化を見据えたSoCプロトタイプの制作案件です。
ふつう、組み込み開発は電子回路を作り基板に起こして、マイコンにソフト書いて、動作検証して、を何発か繰り返して製品化を目指すという流れです。
けどこれってすごく時間も費用もかかるんで、いきなりやってみよう!とはならないです。
とはいえ、どれくらいの需要があるか市場調査したいこともあって、現物は欲しいです。
この隙間を埋めるために作るのがプロトタイプです。
在りものにそれっぽい機能を持たせて市場に出します、そこで得たフィードバックを基に製品化に向けて着手できるのか判断するというわけです。
本件ではM5stackを基にプロトタイプを一緒に作りませんか、とお誘いをいただきました。
M5stackはESP32というWiFi, Bluetooth内蔵マイコンを積んだ製品で、これにユニットと呼ばれるセンサ群を接続することで、計測と無線通信を実現できるんですね。
温湿度管理、サーモグラフィ、スマートウォッチなどユニットの組み方次第でたくさんできることがあります。
M5stack提供のライブラリが豊富で、無線通信なんて一瞬でできてしまうのも利点、開発工数を大幅削減できます!
業務内容としては下図のようにM5stackの設計および無線通信するためのスマホアプリ開発、クラウド開発を行いました。
リモートワークがうまくできた理由
M5stackを使ったというのが大きいです。
本体が安価であるため量産するのも容易で、測定対象の制御や測定精度もそんなに高い要求にならなかったです。
そのためこちらでも簡単に動作確認ができましたし、こちらで確認が難しいものはソースコードを先方に渡して確認してもらうことで順調に事が進みました。
定期的にZoomでミーティングしながら進捗状況を共有して最後は無事納品に至りました。
思い返すと先方もエンジニアだったのはよかったですね、ソフトに強い人がいなかったところに私に声がかかった感じだったので、何かと話が早かったです。
あと報酬金額は100万円以上でした。こういう形でリモートワークできるなら今後も請け負いたいところではあります。
まとめ
本格的な組み込み開発ではリモートは向かないですが、プロトタイプならリモートでいけます。
いけます…と言っても案件紹介してもらうためには、フリーランス登録しておくとよいですよ。
とりあえず登録して間口を広げておくと良いでしょう、いずれも登録無料です。
レバテックフリーランス Kaguya ものづくりエンジニア
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