子供向けロボットプログラミングついて思うことを話します。
自己紹介
まず私ですが、子供向けのプログラミング教室を2020年からやっています。
初めて学ぶ子には、codeorgとかblocklyを通じてプログラミングの基礎を学んでもらって、
ある程度できたらマイクロビットを使って電子部品と合わせた物作りを行うというプログラミング教室です。
ロボットプログラミングの難しさ
それでロボットプログラミングって、作るものが車とかロボットとか、見た目にインパクトがあるので、
子供たちはそれを動かしてみたいなっていう気持ちになりますよね。
パーツから組み立てていく上で、そのやりがいや楽しさ、達成感っていうのが感じられるかと思います。
そこに使うプログラミングもそのツールにあった最適な形で提供されるので、
比較的手軽に始められるっていうのが人気になっている理由なんだと思うんですよ。
ただ、ロボットプログラミングで動かなかった時に、
- 自分の組み立て方に問題があるのか
- プログラミングの処理に問題があるのか
の切り分けが結構難しいなと思ってて、
ロボット作るって言ってもその組み立て方についてはマニュアルがあってその通りにやってるので、
うーん、なんか作業感っていう感じがちょっとあるかなと思うんですよ。
で、プログラミングに関しても、ブロックがある程度の処理をまとめた形で提供されてるので、
そのブロックが裏で何をやってるかってのがわかんないんですよね。
つまりそのプログラミングをやってるっていうか、動作手順の設計をやってる感じだと思うんですよ。
もっとプログラミングの時間がほしい
つまり、何が言いたいかっていうと、作ることに時間をかけるんじゃなくて、
もっとプログラミングを学ぶ時間を増やした方がいいなと思ってるんですよね。
で、実際どうすればいいかっていうと、小さな学びを積み上げて、それらを組み合わせるってのが重要だと思います。
使う部品はそのボタンとかLEDとか、シンプルなものでいいんで、これらをプログラムで制御すると。
で、この時、何もないところから作っていくので、フラグとかループ関数といったプログラム一連の作り方をしっかり学ぶことができます。
小さく積み上げていくので、何か作ってる途中でエラーが起こった時も、どこで起こったのかっていうのが比較的特定しやすいんですよ。
で、実際私の教室で作ってるものをちょっと紹介しますが、
- マイクロビットにLEDをつけて的当てゲームを作る
- タッチセンサーとマイクロビットをつけてピアノを作る
- あとサーボモーターでテレビリモコンを使って箱を自動開閉する装置を作る
こんなシンプルな部品の組み合わせでいいと思ってるんですよね。
で、結果としてそういう取り組みをやってて、子供たちはどうなったかというと、
かなり電子回路やハードウェアとソフトウェアプログラミングについて強くなったなと思ってます。
CPU、マイコンと電子部品ってのは電気信号で制御したり通信したりするんだなってのを理解できましたし、
1回でプログラムが何をやってるかってのは理解するのが難しいので、
同じようなものを反復して作る中で「これは何を期待して作っているんだ」っていうことが理解できるようになります。
電気部品を使うので、ある程度電気の知識も必要で、例えばICを使うんだったら電源とグラウンドがあって、
繋げてやらなきゃいけなくて、そこにかかる電圧や電流がどうなってるかをマイコン側で見てるとか、
そういった電気の流れが頭の中でイメージできるようになったってのは大きいかなと思います。
まとめ
まとめですけども、ロボットプログラミングっていうのはお子さんがプログラミングに興味を持って、初めての取り組みとしてはいいと思うんですけど、
できれば早めにそこは抜けて、もっとその電子工作から、たとえ単純なものであっても物を作るっていう経験が大事なのかなと思ってます。
では、これで終わります。ありがとうございました。
コメント