IoTって盛り上がってるけど今後どうなるの
こうした悩みを解決します。
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IoT産業は年平均8.5%の成長率
先日、IT専門調査会社IDCJapan株式会社様にて国内IoTの市場予測結果が発表されました。
これによると、2027年までのIoT市場の成長率は年間約8.5%になる見込みとのこと。
金額ベースで言えば、2022年時点で5兆円の市場規模に対して、2027年には8兆円の市場規模に拡大。
特にソフトウェアの成長率が高く、既存サービスのクラウド移行や物流在庫管理、行動分析、製造ラインの自動化など、IoTによって既存のサービスの質をさらに向上する未来ができそうです。
IoTの波を体感するにはIT Week
年に数回行われているITWeekでは組み込み・エッジブースがあるので、そこに行くと情報収集できますよ。かなり面白いのでオススメ!
第4次産業革命の中心
内閣府の資料によると、IoTやAI技術は、人がやってきた仕事の補助・代替手段を担う第4次産業革命と言われていて、将来の働き方が変わるきっかけになるのは間違いないでしょう。
ますます格差が広がるとも取れますが、組み込みエンジニアとして技術の発展に少しでも携わり、より良い社会を実現させるために貢献するのも悪くない人生かと思います。
組み込みエンジニアになるしきい値下がってる説
最近ではESP32やラズパイ、PSoCといった、出来合いの物が増えてきています。
簡単に使えるようライブラリも豊富で、何かと作りたい時にサクッと取りかかることができます。
今までは回路組んで基板に起こしてソフト書いて、とやっていた組み込み開発ですが、そこをすっ飛ばしてすぐ開発できるというのはすごく時短になっていいですよね。
そして今までと違って、要求される内容も変わってきているような気がします。
少ないROM容量にどれだけ軽量で、分かりやすく書くかが求められてきましたが、今時のマイコンのROM容量小さくないです。
またちょっと前までシングルコアが当たり前でしたが、今やマルチコア、マルチスレッドの設計が現場では要求されています。
あとgithubを理解して、複数人での同時開発に取り組むとか。
もう正直、メーカーで長く組み込みエンジニアをやってる人たちは時代についていけてないと思います。
それだけこの数年で状況が変わりつつあるのが組み込み開発です。
組み込みエンジニアの将来性
こうした情報から、組み込み業界の発展余地は大きいというのが分かります。
上記の報告は2023年に行われ、少なくとも5年間は継続的に成長するという予測で、5年後はさらに伸長する可能性も考えられます。
そうすると、単純に組み込みエンジニアの数が増えないと回っていかないです。
また、一旦動き出したサービスには保守メンテが必ず生じるので、その際に動ける要員が必要になります。
もし成長率が鈍化したとしても、保守メンテ要員の需要は継続的に残るでしょう。
組み込みエンジニアの仕事は初心者にとって難しく、保守メンテ業務から色々学び、発展したことをできるようになる可能性も十分にあります。
さらに、開発業務の人材確保の一方、
- 開発中の製品評価を行う人
- 法律に則った設計であるか確認できる人
- お客様からの問い合わせに回答する人
- 資材調達する人
- 現場で作業する人
など、大枠で見れば何かと人が必要になるので、組み込みエンジニアという仕事をやっているという実績は、将来的な安心感にもつながると思います。
どうやって組み込みエンジニアになればいいのか
新卒でメーカー入るのが最もオススメ
できれば大手メーカーに新卒で入るのが良いです。一番簡単で手っ取り早いです。
そのためには理系の院卒であることが条件になります。
組み込み開発はプログラミングだけでなくもハードウェアの理解も必要になるので、ハードルは高め、経験年数がモノを言う世界でもあります。早いうちに業界に入っておくのがよいです。
また、IoTやAIはどこに入社すれば取り組むことができるか気になる事でしょう。
これに関しては個々で調べていただくしかないのが現状です。
ただ私の所感としては、大手メーカーよりもベンチャーの方がIoTやAIに詳しく(特化してるのでね)、やっている内容もベンチャーの方が高度だと思います。
将来的に大手がベンチャーを取り込むのか、いくつものベンチャーが独自にサービス展開するのか分かりませんが、この数年で組み込み業界も大きく変わっていきそうな気がします。
中途でも組み込みエンジニアなれるけどきつい
中途で組み込みエンジニアになるには、一旦ブラックな職場を経由しないと難しいかと思います(開発実績が問われるため)。
受託開発で厳しい仕様要求、スケジュールになると思いますが、経験値を上げるにはもってこいです。
大手メーカーはソースコードを流用して製品開発しがちなので、一定レベルまで行くと頭打ちしますが、受託だとそこらへん鍛えられます。
他業界からの転向
既存の組み込みエンジニアはハード、ソフトには強いですが、ネットワークに弱いです…。
IoTやAIはクラウド使うのが主流なので、他業界でクラウドサーバー構築・管理の実績があれば、組み込み業界の中に入ってくることはできるでしょう。
むしろネットワークに強い人は重宝されることでしょう、現時点では。一旦構築してしまえば、そこまでニーズが高くないかも。いや、けど組み込み側との取り決めや実装も担うとすれば需要はあるのかも。
組み込みエンジニアは比較的賢い人が多いので、将来的には組み込みエンジニアと言う言葉が、ハード、ソフト、ネットワーク含めたものになるかもしれませんね。
まとめ
IoTやaiのブームによって組み込みエンジニアの需要は爆上がり中
将来性も高く組み込み業界の何かしらに携われば食いっぱぐれることはないでしょう
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