前回は、e-Taxを使って法人税などの国税を電子申告しました。
これで法人の申告が全部終わったような気分になるのですが、実際にはまだ終わりではありません。
法人には国税だけでなく、都道府県や市町村に申告する地方税があります。
そこで今度は、**eLTAX(エルタックス)**を使って地方税の申告を行いました。
今回も税理士にお願いするのではなく、自分で申告書を作成して電子申告しています。
この記事では、実際にeLTAXで法人の地方税を申告したときの流れを記録しておきます。
※この記事は2026年に私自身が法人決算・電子申告を行った際の記録です。画面や操作方法、必要な申告書は会社や自治体、年度などによって異なる場合があります。最終的な税務判断については税理士や自治体などに確認してください。
e-Taxが終わっても法人決算は終わらなかった
法人税の申告をe-Taxで送信したとき、
「やっと法人の申告が終わった」
と思いました。
しかし、法人の税金には国税と地方税があります。
今回の申告では、大きく分けると、
e-Tax → 国税
eLTAX → 地方税
という形で、それぞれ別に手続きをしました。
名前も似ていますし、どちらも電子申告なので、法人決算を初めて自分でやるとかなり混乱します。
私も最初は、
「e-Taxで法人税を送ったんだから、これで全部じゃないの?」
と思っていました。
実際には、地方税についてはeLTAX側でも申告する必要がありました。
eLTAXで地方税の申告をする
今回、地方税関係では、
- 法人県民税
- 法人市町村民税
- 法人事業税
- 特別法人事業税
などを確認しながら申告を進めました。
ここで少しややこしいのが、同じ法人の決算に関係する税金でも、提出先が違うことです。
例えば法人税は税務署に対する国税ですが、法人県民税などは都道府県、法人市町村民税は市町村への申告になります。
これらをオンラインでまとめて扱えるのがeLTAXです。
法人市町村民税では「第20号様式」が出てきた
今回、市町村民税の申告を進めていると、
「第20号様式」
という書類が出てきました。
最初に見たときは、
「また様式が出てきた……」
という感じでした。
法人税申告では「別表一」「別表四」「別表五」といった名称が出てきたのに、今度は「第20号様式」です。
法人決算を自分でやっていると、こうした様式名が次々に登場します。
ただ、実際に入力してみると、
法人市町村民税を計算・申告するための書類
と考えれば、それほど構える必要はありませんでした。
法人税申告書の数字を見ながら入力する
eLTAXの申告を完全にゼロから作るわけではありません。
すでに作成した法人税申告書や決算書の数字を確認しながら入力していきました。
そのため、
決算書を完成
↓
法人税申告書を作成
↓
e-Taxで国税を申告
↓
その数字を確認しながらeLTAXで地方税を申告
という順番で進めると理解しやすかったです。
法人税申告書を作る段階で数字が固まっていれば、地方税申告も進めやすくなります。
均等割という税金もある
地方税の申告をしていて特徴的だと思ったのが均等割です。
法人税は基本的に会社の所得をもとに税額を計算します。
一方、法人住民税には所得に応じて計算する部分だけでなく、均等割があります。
つまり、
「赤字だから法人関係の税金は全部ゼロ」
とは限りません。
法人を作って実際に決算をするまで、このあたりもあまり意識していませんでした。
会社を維持するだけでも発生する税金がある、ということを実感します。
申告先の自治体を確認する
eLTAXでは地方公共団体に対して申告するため、どこに申告するのかも確認する必要があります。
私の場合は会社所在地に対応する県と市町村への申告を進めました。
国税であれば基本的に税務署への申告を意識すればよかったのですが、地方税になると、
都道府県
と
市町村
が出てきます。
そのため、
「今作っている申告書はどこに提出するものなのか」
を意識しながら進めました。
申告書ができたら電子署名
必要な申告書を作成したら、e-Taxのときと同じように電子署名を行います。
そしてここでも使えたのが、
代表者本人のマイナンバーカード
でした。
法人の電子申告というと、
「会社専用の電子証明書が必要なのでは?」
と思っていたのですが、今回の申告では代表者のマイナンバーカードを使って電子署名できました。
これはe-Taxの申告でも同じでした。
一度マイナンバーカードで電子署名する流れを経験していたので、eLTAXのときは最初よりだいぶ抵抗がなくなりました。
電子署名して送信
申告書の内容を確認して電子署名を付けたら、そのままeLTAXから送信します。
送信操作自体はそれほど難しくありません。
むしろ大変だったのは、その前に、
- どの税金を申告するのか
- どの様式を使うのか
- どの数字を入力するのか
を理解するところでした。
申告内容が完成してしまえば、
電子署名
↓
送信
という部分は比較的スムーズでした。
「本当に送れたの?」と不安になる
そして今回も、送信した直後に同じ疑問が出ました。
「これ、本当に送信できているのか?」
紙で提出すれば手元に控えが残るので分かりやすいのですが、電子申告はボタンを押して画面が切り替わるだけです。
初めて利用すると少し不安になります。
そこで、eLTAX側で申告データの受付状況を確認しました。
受付済みになっていることを確認
送信後に受付状況を確認すると、申告データがきちんと受け付けられていることを確認できました。
ここまで確認して、ようやく、
「地方税の申告が終わった」
と安心できました。
電子申告では、
申告書を作成
↓
電子署名
↓
送信
↓
受付結果を確認
までを一つの作業として考えた方がよさそうです。
送信しただけで画面を閉じるのではなく、正常に受け付けられていることまで確認しておくことにしました。
e-TaxとeLTAXを両方使ってようやく全体像が分かった
今回初めて自分で法人決算を行いましたが、一番分かりにくかったものの一つが、
e-TaxとeLTAXの違い
でした。
最初は、
「なんで似たようなシステムが2つあるんだ?」
と思っていました。
しかし実際に申告してみると、
国に申告する税金 → e-Tax
地方公共団体に申告する税金 → eLTAX
という違いが分かってきました。
法人決算の場合、片方だけ使えば終わるわけではありません。
両方を実際に操作してみたことで、ようやく法人にかかる税金の全体像が見えてきました。
申告が終わっても「納税」はまだ残っている
eLTAXで受付済みになったところで、地方税の申告は一段落しました。
しかし、ここでも忘れてはいけないのが納税です。
申告することと、税金を払うことは別です。
これはe-Taxのときにも同じでした。
今回も、
申告書を作る
↓
電子署名する
↓
送信する
↓
受付結果を確認する
↓
納税する
という流れです。
申告書を送信して安心してしまうと、最後の納税を忘れる可能性があります。
私は今回、自分で申告をしてみて、
「申告完了」と「納税完了」は別々に確認した方がいい
と感じました。
自分でやると税金の構造がかなり分かる
法人決算を税理士にすべてお願いしていれば、おそらく、
「今年の税金はいくらです」
と言われて支払うだけだったと思います。
今回自分でやったことで、
- 法人税は国税
- 法人住民税は地方税
- 県と市町村でそれぞれ申告がある
- 法人事業税という税金もある
- e-TaxとeLTAXは役割が違う
- 申告と納税も別
という関係がかなり分かるようになりました。
もちろん、自分でやる手間はかなりあります。
それでも、会社から出ていく税金が、
「何の税金なのか」
を理解できたことはかなり大きかったです。
今回のeLTAX申告の流れ
今回私が行った流れをまとめると、
法人税申告書・決算書を確認
↓
eLTAXで地方税の申告データを作成
↓
第20号様式など必要な申告書を入力
↓
税額を確認
↓
マイナンバーカードで電子署名
↓
申告データを送信
↓
受付状況を確認
という流れでした。
最初はeLTAXという名前だけでも難しそうに感じましたが、一つずつ進めてみると、何をしているのか少しずつ分かってきます。
まとめ
法人税をe-Taxで申告しただけでは、法人の税務申告は終わりませんでした。
地方税については、eLTAXを使って別途申告を行います。
今回実際にやってみて特に覚えておきたいと思ったのは、
e-TaxとeLTAXは別
ということと、
送信後は受付結果まで確認する
ということです。
そしてもう一つ。
申告が無事終わっても、
まだ税金を払ったわけではありません。
次回は、e-Tax・eLTAXで申告したあと、実際に法人税や地方税をオンラインで納付した流れについて書いていきます。

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